ゲストのマナー

ご祝儀袋と袱紗の選び方。包み方・渡し方まで(ゲスト向け)

金額が決まったら、次は「何に包んで、どう渡すか」です。ご祝儀袋の選び方と書き方、お札の入れ方、袱紗、受付での渡し方を、準備する順にまとめました。金額は「ご祝儀はいくら包む?」にあります。

まず用意するもの

  • ご祝儀袋(中袋つきのもの)
  • 新札(銀行の窓口などで、早めに両替しておく)
  • 袱紗(ふくさ)
  • 筆ぺん・毛筆など、黒のにじみにくい筆記具

文具店や百貨店で手に入ります。書き損じても買い直せるよう、式の1〜2週間前までに揃えておきます。

ご祝儀袋の選び方

結婚は一度きりにしたい慶事なので、水引は、ほどけにくい「結び切り」か「あわじ結び」を選びます。色は金銀か紅白が一般的です。

蝶結びは、何度あってもよいお祝い向けなので、結婚には使いません。

袋の華やかさは、包む金額とのつり合いで選びます。

  • 表書きは、「寿」または「御祝」が一般的
  • 中袋つきを選ぶ:金額と住所・名前を書く欄があるものが書きやすい

表書きと名前の書き方

表書きは水引の上の中央、自分のフルネームは水引の下の中央に書きます。名前は、表書きより少し小さめにするとバランスがとれます。

筆記具は、黒のにじみにくい筆ぺんや毛筆が一般的です。ボールペンや鉛筆は避けます。

  • 個人中央にフルネーム
  • 夫婦中央に夫の名前、その左に妻の名前
  • 夫婦以外の連名目上の人を中央(または右端)にして、順に左へ
  • 4名以上代表者の名前を中央に書き、左横に「外一同」または「他一同」と書く。全員の名前は別の紙に書いて、中袋に同封する
参考fudepen.kuretake.co.jpfudepen.kuretake.co.jp/write/357/

職場や親族として出す場合は、幹事の人や、親・年上のきょうだいに聞くと確かです。

中袋の書き方とお札の入れ方

中袋の表の中央に、金額を漢数字で書きます。裏には、自分の住所と名前を書きます。あとで新郎新婦が整理するので、表書きに名前があっても、中袋にも書いておくと親切です。

金額は、「金 ○萬円」のように、「参」「伍」「萬」などの旧字体で書く方法も紹介されています。中袋に指定があるときは、それに合わせます。

  1. お札は、新札(折り目や汚れのないもの)を用意する
  2. お札の向きをそろえる。肖像画のある面を表にして、肖像画が上になるように入れる
  3. 中袋の表側に、お札の表(肖像画の面)を向ける。中袋を開けたときに、肖像画が最初に見える向きになる
  4. 中袋は、封をしないのが正式とされる。新郎新婦が取り出しやすいため。気になるときは、軽く糊付けして「封」または「〆」と書く
  5. 上包みは、中袋を中央に置いて、左、右の順に折る。裏返して、上側を先に折り、その上に下側を重ねる(下側が上にくるのが慶事の折り方)
参考T&G WEDDINGご祝儀袋の入れ方・包み方を解説!ご祝儀袋へのお札の入れ方は、正しいマナーを理解していれば、難しくはありません。マナー違反を避けるためにも、余裕を持って準備を始めることが大切です。記事の中でお伝えする基本マナーを守れば、心のこもったご祝儀袋が完成します。

お札の枚数や数字の縁起は、「ご祝儀はいくら包む?」で触れています。

袱紗の選び方

袱紗は、ご祝儀袋が折れたり汚れたりしないように、持ち運ぶための布です。選ぶ軸は、色と形の2つです。

色は、慶事には、赤・朱・えんじ・オレンジ・ピンクなどの暖色系が使われます。紺・グレー・黒などの寒色系は、弔事用とされています。

紫は慶事にも弔事にも使えるとされますが、青みの強い紫は弔事寄りに見えるため、赤みのある紫や濃紫が安心という説明もあります。「慶弔両用」と書かれたものなら、結婚式にも使えます。

  • 挟むタイプ(金封タイプ)ポケットにご祝儀袋を挟むだけ。芯が入っていて形が崩れにくく、はじめての人に使いやすい
  • 包むタイプ(手ふくさ)1枚の布で包む。フォーマルな印象で、爪(留め具)つきや、台つきのものもある
参考みんなのウェディング【イラスト解説】結婚式の袱紗(ふくさ)マナー|色・種類の選び方と正しい包み方・渡し方 | みんなのウェディングニュース結婚式のご祝儀は「袱紗(ふくさ)」に包むのがマナー。慶事にふさわしい色・柄・種類の選び方から、右開きの正しい包み方、受付でのスマートな渡し方まで【図解付き】で詳しく解説します。ハンカチでの代用法や、やってはいけないNG例も。

まず1つ持つなら、挟むタイプでも、慶弔両用の包むタイプでも、結婚式には使えます。

袱紗を使わない考え方もあります。その場合は、折れないよう、きれいなハンカチなどで包んでバッグに入れておきます。

袱紗の包み方

包むタイプは、慶事では最後に右の角を折って「右開き」に仕上げます。手順の一例です。

  1. 袱紗をひし形に広げ、爪(留め具)がある場合は右にくる向きに置く
  2. ご祝儀袋を、表書きが読める向きで、中央よりやや左寄りに置く
  3. 左の角を内側に折って、袋にかぶせる
  4. 上の角、次に下の角を折る
  5. 最後に右の角を折り、爪を裏側に留める
参考作法袱紗(ふくさ)とは|色の選び方・包み方・渡し方【図解】 | 作法袱紗は香典やご祝儀を汚れ・折れから守って持参するための布です。弔事は紫や紺などの寒色、慶事は赤やオレンジなどの暖色、紫なら慶弔両用。慶事と弔事で左右が逆になる包み方を、手順リストでそのまま再現できる形にしました。

弔事は、向きと手順が逆になります。図解を見ながら、一度折ってみると、受付で慌てません。

受付での渡し方

受付では、袱紗に包んだまま、バッグから出します。

  1. 「本日はおめでとうございます」と、お祝いの言葉を伝える
  2. 名前を伝える。新郎・新婦のどちらの友人かも添えると、受付の人が確認しやすい
  3. 袱紗を開き、ご祝儀袋を取り出す
  4. 袱紗の上にご祝儀袋を載せ、相手から名前が読める向きにして(右回りに180度回す)、両手で差し出す
  5. 芳名帳があれば、記帳する
参考みんなのウェディング【イラスト解説】結婚式の袱紗(ふくさ)マナー|色・種類の選び方と正しい包み方・渡し方 | みんなのウェディングニュース結婚式のご祝儀は「袱紗(ふくさ)」に包むのがマナー。慶事にふさわしい色・柄・種類の選び方から、右開きの正しい包み方、受付でのスマートな渡し方まで【図解付き】で詳しく解説します。ハンカチでの代用法や、やってはいけないNG例も。

渡したあとの袱紗は、たたんでバッグにしまいます。混んでいるときは、順番を待つ間に、開く準備をしておきます。

受付がない会場や、親族として出席する場合は、渡す場所や相手が変わります。親族は、式の前に本人や親に直接渡すことが多いとされています。迷うときは、会場や新郎新婦の親族に確認します。

会費制や、ご祝儀を辞退されたときは、「ご祝儀はいくら包む?」を参考にしてください。

当日までのチェックリスト

  • 式の2週間前までご祝儀袋・袱紗・筆ぺんを用意する。新札に両替する
  • 式の1週間前まで表書きと中袋を書いて、お札を入れる(書き損じたときの買い直しの余裕を残す)
  • 前日ご祝儀袋を袱紗に包み、折れにくいようにバッグの中に入れる
  • 当日受付の前に、袱紗の向きを確かめておく