ムービー・演出

結婚式の BGM の決め方。場面ごとの考え方と申請の注意

結婚式の音楽は、式の雰囲気を左右する大切な演出です。好きな曲を流したい気持ちと、「どうやって決めたらいいの?」「著作権の手続きって必要?」という不安が、一緒に出てくる項目でもあります。この記事では、JASRAC(日本音楽著作権協会)などの公式の案内をもとに、場面ごとの考え方と、手続きの注意を整理しました。

決め方は、いくつかある

曲の決め方に、決まった正解はありません。よく見かけるのは、次のような進め方です。

  • 定番や人気の曲を調べて、そこから選ぶ
  • 会場の曲リストから選ぶ
  • テーマ(しっとり、大人っぽく、など)を先に決めて、絞る
  • 好きな曲を先にリストアップする

音楽に詳しくない人や、時間がない人には、会場の曲リストから選ぶ方法が向いています。プランナーに相談するのも、よい方法です。ふたりのテーマソングになる1曲を最初に決めると、ほかの曲も選びやすくなります。

場面ごとの考え方

先に大切な場面の1曲を決めて、その前後を決めていくと、全体のまとまりが出ます。

  • 入場ドラマチックに入るか、手拍子で楽しく入るかで、曲が変わる。ふたりの歩くテンポに合うことが目安
  • 歓談・食事会話や食事の邪魔にならない、落ち着いた曲が合う
  • 乾杯・退場誰もが知っている曲を選ぶ人もいる。退場は、ゲストへの感謝など、メッセージのある曲で締める方法もある
  • ムービーオープニングは明るく、エンディングは感謝が伝わるゆったりした曲、という選び方がある

選んだ曲は、イヤホンではなく、スピーカーで聴いて最終決定すると、音の迫力や歌詞の内容に気づきやすくなります。歌詞に気を取られすぎないか、好きな曲に偏りすぎていないか、ゲストの年代に知られている曲か、という目で見直すのもおすすめです。「この曲は絶対に NG」と決めつけず、場面と流れに合うかで判断すると、選びやすくなります。

決める時期

曲は、式の日から逆算して、余裕をもって決めましょう。ムービーに使う曲は、手続きや制作の時間もあるので、さらに早めに決めておくと安心です。会場によって、曲を提出する締め切りが違います。打ち合わせのときに、いつまでに決めればいいかを必ず聞いておきましょう。

著作権と手続きの考え方

結婚式で音楽を使うときは、手続きが必要になる場合があります。ここで大事なのは、「誰が手続きをするのか」「どんな使い方か」の2点です。

会場で曲を流すだけの場合

JASRAC の公式ページには、ブライダルシーンでの音楽の手続きは、結婚式場や映像製作事業者などの事業者が行っている、と書かれています。会場がどんな契約をしているかで、流せる音源や方法は変わります。CD だけ、会場の曲リストだけ、持ち込みは形式の指定あり、など会場ごとに違うので、会場に確認が必要です。サブスクリプションサービスやダウンロードした音源は、会場では使えないことがあるので、とくに早めに聞いておきましょう。

参考JASRACブライダルシーンでの⾳楽利⽤ | JASRACプロフィールビデオ、披露宴でのBGM、記録用ビデオの製作など、ブライダルシーンでJASRACの管理楽曲を利用する際の手続き方法や、お問い合わせ窓口などについてご案内しています。

ムービーに音楽を入れる、CD にコピーする場合

映像に収録する、CD-R にコピーするなど、音源を複製する場合は、複製の許諾が必要になります。JASRAC によると、新郎新婦や列席者が自分で録音・録画物を作る場合は、個人で手続きすることもできます。市販の音源を使うときは、日本レコード協会の許諾も必要です。手続きの流れは、「プロフィールムービーは自作か依頼か」の記事にまとめています。

進め方は、次のとおりです。まず、使いたい曲が手続きできる曲かを調べます。そのうえで、自分たちで手続きするのか、会場や製作会社にお願いするのかを決めます。自分たちでする場合は、手続きに時間がかかることもあるので、曲が決まったら早めに動きましょう。

参考riaj.or.jpブライダル | 一般社団法人 日本レコード協会 (RIAJ)ブライダル (結婚式・披露宴等) での音源使用に関する手続きの情報を掲載しています。一般社団法人日本レコード協会 (RIAJ) のオフィシャルサイトでは、レコード産業の統計・認定データや著作権啓発ツール、音源 (音楽) 利用のご案内などを掲載しています。サービスriaj-appservice.jp一般社団法人 日本レコード協会 -音源使用許諾確認システム-サービスwww2.jasrac.or.jp了承画面 | J-WID

結婚式の音楽の手続きは、ISUM(音楽特定利用促進機構)という仕組みを使って、会場や映像の製作会社が行うことも多くあります。会場から「登録された曲しか使えない」と案内され、会場の曲リストから選ぶこともあります。会場によって、ルールはさまざまです。

参考isum.or.jpISUM(音楽特定利用促進機構)結婚式で使用される音楽の著作権と著作隣接権を合法的に一括処理できるインフラを提供し、ブライダル業界と音楽業界の間に「ウィン・ウィンの関係を構築する」ことを目的として設立されたのが一般社団法人 音楽特定利用促進機構です。サービスisum.or.jp結婚式・披露宴会場一覧|結婚式で使う音楽著作権を一括代行処理「一般社団法人 音楽特定利用促進機構」(ISUM)結婚披露宴で使用される音楽の著作権を合法的に一括処理できるインフラを提供し、ブライダル業界と音楽業界の間に「ウィン・ウィンの関係を構築する」ことを目的として設立されたのが一般社団法人 音楽特定利用促進機構の結婚式・披露宴会場一覧ページです。

決めるときのチェックリスト

  • 会場は、どんな音楽の契約・手続きをしているか
  • 使える音源は、CD、会場の曲リスト、持ち込み(形式の指定)のどれか
  • ムービーに使う曲の手続きは、誰がするか(会場、業者、自分たち)
  • 曲の提出の締め切りはいつか
  • 歌詞がお祝いの席に合っているか、両家のゲストが知っている曲か